最近はショートストーリーを書いたりして
キャラクターがしゃべるコンテンツのようなものを作るようになりました。
その結果「このキャラとこのキャラが一緒にしゃべったらこういうことを話すだろうな」など連想できるようになって
今後表現してみたいことや構想もいっぱいできました。
そういったことでキャラクターを深掘りできそうだなと思い
キャラクターにDMを送る機能やいいねを送れる機能も追加してみました。
またこっそり私服のなかったキャラクターに私服を追加したりしています。
動きづらい服しかないと日常生活も大変ですからね。
キャラクター達をまとめて並べてみれる個人サイトという置き場だったからこそ描こうと思うようになったのかなと思います。
このサイトを公開してから1周年になります。
サイトを作る前と作った後で起きた変化として
「人格を深掘りできるようになった」ところが大きいのかなと思います。
まず最初は自分でブログ記事を書いて
自分の人格の部分を深掘りしていたような気がします。
それが一段落して今キャラクターの深掘りのほうに入っているのかなと感じています。
キャラクターたちも一見バラバラな他人に見えますが
なんやかんや私から生まれてきたものなので
私という存在だけでは表現できないことを表現してくれる存在なのかなと感じています。
種族年齢性別職業、生活環境も様々なので様々な視点を想像でき
キャラクターの生活や会話を考えている時は
自分という狭い枠から解放されて自由になった気がします。
小さい頃に兄弟と一緒に積み木や周りのものを地形にし
キャラクターのおもちゃを動かして一緒にアドリブでお話を作る
みたいな遊びをしていたのでやってることはそれの延長だと思います。
「このキャラがどういうことをするのか」を考える遊びは
日常生活においても人の立場になって考えてみたり
知らない価値観を楽しめることで会話の幅が増えるなど
対人関係を面白くするのに役に立っているように感じます。
そんな感じでキャラクターに関して表現できる幅が増えたので
色々な事情で没にしたキャラも少しずつ追加しています。
その中でトップページに載せているキャラとしてマーズとヴィーナスというキャラクターがいます。
このキャラは2018年頃に魔女集会で描いたものの続編を描こうとして
追加する予定のキャラでしたが話がまとまらず没になりました。
後にバスティックという種族の説明をする時にこの二人の原案の絵を載せています。
I need your help.
Choose from the choices what you think would be a good race name for the characters of this image.
They resemble stickman,and prefer to dress in unique fashion.
They can select own gender for themselves and some of them have mechanized parts of their bodies. pic.twitter.com/qqizgqilMn
— 欄外 (@Lanbook) May 25, 2020
Report B#BWorld設定 pic.twitter.com/uihoxXoRrk
— 欄外 (@Lanbook) June 7, 2020
キャラクターとしては面白くこのキャラにしか表現できないお話や楽曲などの構想もあったため
デザインをブラッシュアップしてメインキャラの中に入れることにしました。
マーズのデザインの方は割とすんなりまとめられましたがヴィーナスの方はだいぶ七転八倒しました。
なんでヴィーナスのデザインの方が大変だったのかを改めて考えてみると
マーズはミュージシャンという表現者かつ
「主役」なので自分の内面性がビジュアルとして出ているイメージが強くあったのに対し
ヴィーナスはマネージャー兼ボディーガードという「補佐役」だったので
どこかモブ的というか
「このキャラクターが普段どういうことをしているのか」
という「人格」に対する深掘りが足りていなかったのだと思います。
言語化することとデザインすることのポムワの部分でも人格の表現について語っていますが
やりたいことが不明瞭なキャラは原案の時点でよくわからない装飾物が多いような気がします。
なのでこのよくわからない装飾物をちゃんと意味のあるものになるように解釈し直す必要がありました。
マーズと対になるような設定だったので
ヴィーナスは一歩後ろに引いていて上品でガタイの良い中性的なキャラというイメージがあったのでそこを深掘りすることにしました。
彼女自身が単独で活躍するような物語の構想がほとんどなかったため
キャラの個性が出るようなショートストーリーのイメージや
性格を表現する設定画をいくつも作るところから始めました。
原案では表情も性別も分かりにくいキャラでしたが精神面を外見で表現できるように
ある程度はっきりわかる方向をいろいろ試して
「これはやりすぎだな」とか
「この顔は別のキャラでもやれてしまうよな」
といった部分に気付くなど
極端で流石にこれはないだろというアイデアをいくつも形にしてみたことで
このキャラクターはどこまで表現するのが良いのかの「軸」がどのあたりなのかを感じられるようになりました。
ここで考えたことから原案に一度立ち直り
原案の持ち味を維持しつつ軸を感じる表現に行き着けるようになったと思います。
よく漫画家がゲームのキャラデザをやるケースがあると思いますが
物語を連想するというキャラクターの内面の想像することを普段から行っているからキャラクターという表現を突き詰められるのではないかな〜とこれらを通じて改めて感じました。
デザインとはある程度汎用的な考え方や手法というものが確立していると思いますが
どのようにまとめるかはまとめる人間がどういう世界観で物事を見ているかという部分が大きく反映されるように感じます。
だからこそ色々な視点で物事を見たり考えたりできる方が様々な可能性を試せるのではないかなと思います。
10~20代前半くらいのころは自分の機嫌を取るので精一杯だったなと思いますが
今はもっと視野が広いと言いますか
いろいろな考えや価値観を楽しめるようになったので昔よりも様々な人格や考え方を楽しんで雑談などができるようになったと感じます。
これらの経験も自分の表現の中に組み込み創作として楽しみたいと思います。