何かを作ろうとすると必然的にいろんなツールに触れることになります。
様々なツールを使ってみたことにより便利だなぁと思うこともあれば
ここが困るなぁと思うようなことがあります。
私は様々なツールをいろいろ触ってきた方だと思うのでツールというものについてざっくばらんに書いてみようかと思います。
サポートが切れると使えなくなる
マイナーツールを使う場合は注意が必要だと思います。
何故かと言うとサポートが切れてしまう場合があるからです。
なので幅広くシェアが広がっているツールを使うのが大きな問題が起きにくいと感じています。
様々なグラフィックツールを使いやすくするためにカスタマイズしたゲーミング用左手デバイス。
イラストのワークフローとして組み込んでいた画像加工ソフトウェア。
どちらもサポートが切れてしまいました。
それによってまたワークフローを見直さないといけない必要が出てきてしまいました。
ツールがいずれ使えなくなるのは時代の流れで必然的に起きることだと思いますが
長く使う予定なのであればできれば消えにくいツールや特殊すぎないワークフローでやっておくのが良いという結論になりました。
私が最初に使い始めた左手デバイスLogicoolG13というものです。
BlenderやZbrushなど似てるようで異なるソフトウェアを使用する場合に左手デバイスは重宝していました。
イラスト制作で3Dでレンダリングした背景をイラスト風に加工するのに
TopazLabというソフトを使っていました。
どちらも今はほぼ使い物になりません…
自分用にカスタマイズした環境などあらゆることに言えますが
「独自性のあるものはよく壊れる」と感じているので
あまり独自でカスタマイズした環境を作らないほうがいいと今は思っています。
時代の変化やツールの更新によって独自にカスタマイズされたものは壊れやすいので注意が必要に思います。
ワークフローはシンプルな方が問題が起きにくい
1つのものを作るために複数のツールを介さないと完成させられないものは注意が必要に感じます。
何故かと言うと単純に「複数のツールを使うと頭の切り替えで疲れるから」というのがあります。
最初のうちはそんなに負担だと思わないし大丈夫!と思うかもしれませんがいずれそのワークフローに飽きますし
次第に作るものが変わっていったり複雑化していったりした場合に複数のツールがないと仕上げられないというのは変更に対する柔軟性があまりなかったりして維持がしづらく
肉体や脳の負担になるように感じています。
効率化のためにツールを複数使っていたはずが
徐々に複数使うことによって効率が悪くなってしまうということが起きるように感じています。
それに複数のツールが違う会社で作られたものの場合は
お互いのアップデートによって橋渡しがうまくいかなくなるということが起きるように感じるので
もしも複数のツールを使う場合は
どちらも同じ会社が用意しているものを使った方がこういった問題はあまり起きないように感じます。
クリスタで描いた絵をPhotoshopで加工するというのが負担に感じるようになってきました。
色収差とか入れなくてもいいかな…という考え方になってきて
最近はクリスタで完結できるようにするのがいいのかなと思っています。
またUnrealEngine上でHoudiniで作ったHDAデータを動かす場合も毎回データのインストールやソフトウェアのバージョンか何かで手を焼いている自分がいます…😅
マニアックなワークフローの整備ってサポートが整っていなかったり情報が分かりにくかったり少なかったりしていつも大変です。
そもそも滅多に使わないのに個人がHoudiniにお金を出すのは大変…
なのでいずれ私はHoudini自体を使わなくなるかもしれません。
また私がUnityではなくUnrealEngineを使っているのは標準でグラフィックを綺麗に出せる機能が備わっているからです。
Unityの場合はカスタマイズすればきれいになると思いますが
複数のアセットが必要になりそれが全て同じバージョンで全て動くとも限りません。
それにアセットの場合それぞれを作っている会社が全く別々の会社だったりするので噛み合う日が来るとは思えません…
そういう意味もあってPCもWindowsからMacに変えました。
自作PCは独自性の塊です。沼です。
カスタマイズに悩むのに時間を使い果たすくらいだったら
世界一のプロが複数プロダクトとの連携の導線を美しく組み上げたツールを使った方がユーザーとして最高のもてなしを受けることができて気持ち良くでツールを使うことができるようになると考えるようになりました。
またこれらの延長線として「異なるプロダクトを組み合わせることによってうまくいかなくなるということ」が顕著に出てしまうことに以下のようなものがあると思っています。
最新すぎるものを選ぶとそれに合った付属品が売っていなくて困る
新しいツールというのは過去の不便さが改善されていて便利なものが多いです。
ですがあまりにも新しすぎた場合は周りがそれに着いて行っていないので不便が起きてしまう場合があります。
最近iPadを新しいものに変えました。
それは従来のApple Pencilは使えずApple PencilProしか使えません。
またサイズも従来のものとは微妙に異なるため従来のケースが使えません。
なのでしっくり来るケースが売っていませんでしたがそれを使うしかありませんでした。
そのケースはペンシルを落としやすい構造になっていたため
ある時Apple Pencil Proを紛失してしまいました。
代用の安価なペンを買おうとしましたがどれも従来のiPad用なので合うものがなく結局またApple PencilProを買うことになりました。
またUnityやUnrealEngineのアップデートした時も多くはそれです。
サードパーソンのアセットが最新のゲームエンジンに対応していないことが多いので
最新バージョンがリリースされたとしてもすぐにはアップデートしないようにしています。
なのでサードパーソン製のもの使うことを前提に考えている場合は
最新すぎるものを選ぶとそういうことになってしまうのではないかと思っています。
以上がツールを使っていて思った大きな3つのことです。
🖼️作品と環境 などの過去の記事でも何度も書いたように
ツールはあくまで手法だと思っていて「何がしたいか」というベースの方が重要なのではないかと思っています。
なのでツールややり方には固執しないほうがいい
やりたいことの軸はしっかり持ち、やることは柔軟に対応できれば良いと思っているので
時代が変わったときに柔軟に対応できるような考え方を持っていることに一生物の価値を感じるというか
長く何かをしていく上で大事なことなのではないかと感じています。