🦋虫の美しさ

最近道を歩いていたらホシホウジャクという昆虫を見かけました。
ふわふわで鳥のような見た目をしていてお気に入りの昆虫です。
蜜を吸うために花の周りを飛んでおり
虫が苦手な人に対してもお勧めできる可愛らしさです。
ですがまぁ虫というのは一般的には人に嫌われがちです。
なので虫はなぜ人に気持ち悪がられるのかという考察についてちょっと語ってみようと思います。

なぜ虫は嫌われるのか

虫がなぜ嫌なのかと聞いたらいろいろな意見があると思いますが
私が思うに虫が嫌われる最大の理由は
「人間に対して嫌なことをしているから」だと思います。

奴らは気がついたら勝手に体にくっついていたりするし
知らないうちに家に上がり込んだりしています。
人間がこれをやったら捕まります。
人にはパーソナルスペースと言う概念があるので
近づきすぎたり縄張りに入ってきたりしたら不愉快に思うわけです。
虫というのは人の社会でやったら逮捕されるようなことを
人に対して自然とやっています。
せっかく育てた野菜や植物を勝手に食べたりもしますしね。

嫌なことをされたら嫌いになるのが人の常なので
虫は人に嫌われてしまいがちなんだと思います。

この嫌われるとは別に
「虫は見た目が気持ち悪い」と感じるというものがあると思います。
それはこの問題とは別だと思うので
なぜ気持ち悪いと感じるのかについて以下のように語ってみようと思います。

どういう時に人は気持ち悪いと感じるのか

そもそもなぜ人には何かを気持ち悪いと感じる機能があるのでしょうか。
おそらくですが「気持ち悪い」と感じるもの全般に言える事は
「期待と結果が合っていなかった場合」にそう感じるようになっているのではないかと思います。
期待と結果がバッチリ合っていた時に
キモチィーーー！！！と思うように
その逆なわけです。

ここにカレーがあるとします。
いただきます！をして口に入れてみたらプリンの味がしました。
となったらとオエーッ！となると思います。
プリン自体はおいしい食べ物だと言うのにです。

また乗り物酔いや3D酔いも目に映る情報と自分の平衡感覚のズレによって起きて気持ち悪くなります。

なのでおそらく
「柔らかくてあったかくあって欲しい」
「腕は2本、足は2本であって欲しい」
「こういう動き方をしてほしい」
という期待を生き物に抱いている場合に
それに当てはまらない虫と言う生き物を気持ち悪いと感じるのではないかと思います。

なので虫を気持ち悪いと感じる根本的な原因は
「生き物はこうであって欲しいという願望や期待を持っているから」
なのではないかと思います。
そういう願望や期待を持たず
「そういう存在であることをただ受け入れる」
そういう気持ちで接すれば
虫は単体で見れば生物として完成しており非常に美しいデザインだと感じるはずです。

期待をしてその期待を裏切られた時は悲しいと思いますが
そもそも物事が期待通りに行くことなんて滅多にないと私は思っています。
なので私は虫に対しては最初からそういうものだと思って接しているような気がします。
虫は虫で己の道を貫いて頑張って生きています。
なので虫は人の期待に応えることはできないと思うし
それを客観的に見守り受け入れることが人間にできる優しさなのではないかと感じました。