💬言葉に残す理由

最近は安心できる環境で
自分らしく暮らしていると感じており
言いたいことを言えるようになった気がします。
そういう状態になれたと思えるからこそ
「今伝えられそうな事は見える場所に書いて
未来の自分のために残しておきたい」
と思うようになった気がします。

”安心できる環境＆言えるようになった”と書いたように人の言葉というのは
「その時の環境によって言うことをコロコロ変えてしまう」
と感じています。
そして色々生きてきた中で
「場所や時代によって
言えることに制限のようなものが生まれてくる」
ように感じています。
言葉というものは毎日当たり前のように無意識で使うからこそ
意識で捉えきれていない部分があるように感じる時があります。
なので自分なりに思う
「言葉とはどういうものなのか」
という認識について自分のわかる範囲で書いてみようと思います。

言葉はただのツール

人は空気を読む生き物なので
その場の雰囲気に合わせて言うことを
無意識的にコロコロ合わせてしまうように感じます。
それゆえ人は言葉というものに惑わされ
翻弄され続けてきた歴史があるような気がします。

そういうこともあるので私は
言葉は絶対的なものだとは思っていません。
本当に絶対的で大事なことは言葉ではなく
もっと人間の中身とか別の場所にあるんじゃないかと思います。

言葉はツール（手法）でしかないと思うんです。
「手法で語ると本質が見えなくなる」といいますか
⚡️体がビリビリでも書いたように
私は「何をしたかではなく、
どういう状態になりたかったかで語った方が
問題は気持ちよく解決できる」
と思っているので
「誰が何を言ったか」ではなく
「どういう状態になりたくてそういう言葉を発したのか」
ということに目を向けることが
心地よいコミュニケーションをする上で
重要だと思っています。

よく政○と宗○の話はしてはいけないと言いますが
私の解釈では政○と宗○は
「できる限り多くの人を幸せにするために用意された社会的な仕組み」
だと思っているので
その本質には「人を幸せにする」というものがあるように思っています。
政○や宗○は「言葉」と同じように
あくまで「手法」だと思っています。
なので「自分は一体どういう状態になりたいのか」という根本の問題の話を掘り下げないまま
「やり方」という表面の話だけをしてしまうと
問題が解消し心が満たされるという「終着点」に
いつまでも辿り着けず
心が満たされないまま長時間終わりのない話をすることになり
話し合っている人とは満たされない時間を共有してしまって仲が悪くなってしまう
という意味で「話をしてはいけない」という認識になっているのではないかと思います。

 

わたしがこういう言葉を書いているのは
「将来の自分がおかしくなってしまったときのために精神が正常な状態に考えたことを保存しておいて
精神のバックアップとして取っておいている」
「自分が安心するため」
に書いているような気がします。
人間なので調子が良くない時に
おかしなことを考えてしまうことは度々あります。

また今まで生きてきてずっと思っていることは色々あるはずなのに
誰にも話したことがないこともとてもたくさんあります。
なんで今まで誰にも言わなかったのかと言うと
なんとなく言い出せない空気感がずっと続いていたからだ思います。

空気感と言うのは自分が身を置く環境や時代の雰囲気などです。

そういった空気感によってうまく行動ができず
色々できなかったことがあると思うので
自分は「人はいつでも思ったことを正しく言えるとは限らない」
と思っています。

そしてどういう時に思ったことを言えなくなるのか
ということに関しても色々思ったことがあるので
それらについても以下に書いてみようと思います。

「不健康や身の危険」のせいで違うことを言ってしまう

昔、私の家族が脳の病気になって
性格が変わっていく過程を見たり
自分の内面や言う言葉が環境などによって
変わっていく過程を体感して思うことは
「人は体の状態がおかしくなったり
身が危険に晒されると本来の意思とは違うことを
言ってしまうことがある」
ということです。

幼少期から家族の病気を間近で見ていて色々思いました。
人は病気になってしまうと
本来の自分ではいられなくなります。
日によって大きく機嫌が変わり
言葉が通じない日が多く生まれ
別軸の付き合い方が要求されます。
そこから思うのは「言葉」というツールは
「健康で安全な状態の人とやり取りすること
を前提に作られているツールであって
不健康な状態の人とコミュニケーションをとる時は『言葉』はうまく機能しなくなる」と感じます。
冒頭で「言葉は絶対的なものではなく人間の中身とかに絶対的なものがあるのではないか」と書いたように
健康状態がおかしい場合、その人の中身そのものがおかしくなっているので
そこから発する言葉自体もおかしなものになってしまうのではないか思います。
なので言葉というのは健康で冷静な時に残すのが健全だと
調子が良くない時は喋らない方がいいなと
私の無意識に刷り込まれている気がします。

「病気だとおかしいことを言ってしまう現象」を
わかりやすく例えるなら
めちゃくちゃ頭がいい人でも
海で溺れていたら
「助けてー！！」としか言えなくなる
と言う感じが近いかと思います。

自分も社会的や物理的な意味で
身の危険を感じていた頃は
ほぼ「助けてー！」みたいな言葉しか
言えていなかったような気がしていて
本来の自分ではなかったように感じます。

それと正しく言えなくなるのは
病気や身の危険以外にも、
「どういう雰囲気の場所か」
「どういう話し方で相手と話すか」
とかでも起こると感じています。

「そう言わざるを得ない状況や空気感」で違うことを言ってしまう

「『はい』か『いいえ』で答えてください」
と言われたら『はい』か『いいえ』しか答えられなくなり
それ以外が言えなくなる。
そういう感じに似た状況は色々と起きるように感じます。

「お金があるのとないの、どっちがいいですか？」
と聞かれたらほぼ全員が「ある方」と答えると思います。
人生にそこまでお金を重要視していない人だとしても
そう答えてしまうと思います。
何故かと言うと私たちはお金がないと
生きていけない環境にある上に
ほとんどの人はお金を持つこと自体に
何のリスクがないと思っているからです。

また、めちゃしょんぼりしている人と話す時は
その人が傷ついてしまわないように
すごく気を遣ってお話しをすると思います。
そういう状況だと本来言おうと思っていたことが
気を使いすぎてうまく言えなかったりする場合があるのではないかと思います。

そういった感じで
「そういう状況だったからそう言わざるを得なかった」
「そういう状況だったからそう言いたくなってしまった」
ということはよく起きます。こういう感じの
「ほぼそう言わせるように仕向けられたコミュニケーション」
が常習化してしまうと
安全な話題をしようという方向に流れてしまい
リスクのあることを言うことができず
「重大な問題があることに気付けなかった」
ということが起きて
後々大きな問題に発展することがあるんじゃないかと思っています。

場の空気感というのは「表情、声色、状況、場所」
などの複数の要素によって感じることができるもので
リアルなその場でしか流れていないものだと思います。
そして文字だけで書かれたものというのは
「表情、声色、状況、場所」の情報がすっぽり抜けているので
「それを書いた人が普段どういう空気感の場所で過ごしているかわからない」です。
もしかしたら毎日歯磨きをするのが当たり前
という空気感の場所で暮らしていて
それが空気のように当たり前すぎて
歯磨きの話題を一度もしない
という可能性もあります。
なので身の危険と常に隣り合わせの生活を
当たり前のようにしていていると
そのことを言わなくなると思います。
なので文章という媒体だけでやり取りする場合は
空気感がわからないので相手抱えている問題に
気づきにくくなるケースが多いと思います。
文章だけで書かれたものを見る場合
「ちゃんとこの人は自分の思いを冷静な状態で正しく言えているのかどうか」
という感じで相手がどういう状況にあるのかを言葉から読み取ってみようとするのも面白いかと思っています。

こういう感じの環境によって言うことが変わってしまうというのは
時代の空気感でもあるような気がしていて
今のアニメと20年以上前のアニメでは
雰囲気は全然違うと思います。
昔ではOKな表現も今ではダメみたいな空気感があると思います。
私は今の2020年代の方が暮らしやすいと思っていますが
20年くらい前の雰囲気も経験しているので
その時は肩身が狭かったし
「肩身が狭いんです！」「助けて！」
と言ってしまうと周りを敵に回してしまいそうな雰囲気だったなと感じています。
そのせいで本当は真逆の意見を持っているのに
周りを刺激しないようにして
周りに合わせるフリをしてしまった
という経験もあります。
今になるとなんであんなことを言ってしまったのか
と後悔したりしますが
しかしあくまで言葉は「当時の危険な環境から
自分の身を守るために使った『手法』」
だったんだと思います。
なので本来の自分の意思とは関係ないものです。
当時の空気感ではそうさせるよう
仕向けるような空気感だったと思うから
色々事情があったんだねと思うようにしました。

私にとっては言いやすい時代になったと思いますが
言いにくい時代になったと思う人がいるということも認識しております。
たぶんこういう時代はまた交互に繰り返されるような気がします。
その時はまた私は言葉をうまく発することができなくなってしまうので
未来のために言葉を残しておく時は必要だし
残すべきタイミングとしては今なんだろうなと思ってこういう文章を書いています。
これからも私のマインドとしては
「言葉は必ずしも自分の本来の意思を
表しているとは限らない」
という方針でやっていこうと思います。